救急科ブログ
手稲渓仁会病院 救急科(救命救急センター)

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2014年12月31日

日没間際、天気も心配、でも重症者は2名・・・どうする?

 今年もあと3時間を切りました。
 今日はヘリ当番で、1件出動(交通事故)。

 要請は午後3時頃、場所は札幌から直線距離で約40kmのI市。事前情報では傷病者は3名で、ヘリ対応は1名。
頭の中では、重症者1名を札幌の3次に搬送しようと考えながら、現場上空へ。

 運行スタッフからも日没時間が4時10分と聞かされ、可能な限り急ぐことが必要。でも一人なら何とかなる!

 しかし、消防から連絡があった臨着場は事故現場から10分弱。ここだとかなりの時間のロス!。この付近はなかなか着陸場所のないところ。一人でも日没に間に合わない可能性がある。どうしよう?

 運行スタッフは事故現場上空を何度か旋回してくれ、建築会社の駐車場の狭いスペースに安全に着陸。消防もヘリの動きに合わせて、消防車両を移動してくれ、私とナースは車に乗り込み、現場へ。

 停車中の救急車に乗り込むと、第一印象から明らかに重症で緊急度の高い男性1名。その横のシートには小さな子供が!。 この子も、重症! どうしよう?

 でも、その瞬間、2名とも三次搬送と判断。ヘリは一機しかないので、2名搬送を決断した。
 時間はないが、頭の中では、2名乗せ、それぞれ別々の三次に搬送しても大丈夫と計算。選択肢はほかにない。陸送は考えられない。
 この考えを伝えると、運行側からは厳しい意見が。でも可能だと、お願いした。

 できる処置は限られている。必要最小限にして、あとはヘリの中で。幸いにS市立病院と基地病院が受け入れてくれた。
 処置している間に運航スタッフはイスを一つ取り外し、二名搬送の準備。

 一人は、状態が悪くなり、救急車内で前胸部を切開し、緊張性気胸を解除後(プシュ〜と大きな脱気の音)にヘリに移動した。一時しのぎは出来た!
 ヘリへの移動も消防の協力でスムーズにいった。

 現場離脱は日没十数分前、S市立病院ではスタッフの協力により屋上で短時間の引継ぎのみ。日没1分前に、S市立病院屋上を離陸できた!

 消防、運行スタッフの英断、S市立病院の協力により円滑にいきました。あらためてお礼を言いたいと思います。
 久しぶりに緊張した出動でした。写真撮る暇もありませんでした。

PS:なんで日没にこだわるの?
  ドクターヘリは、今回のような場合は、日没を過ぎるとその場から離陸できません(法的な問題)。日没までに離陸できるように処置をなど個々の活動の時間短縮が必要となります。処置が長引き、日没を超えると救急車で搬送しなければならなくなります。だからみなさんに協力をしてもらい、時間短縮を図ったということです。


posted by 渓仁会救急科 at 21:13 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月27日

昨日もまた吹雪・・・

 26日(金曜日)は久しぶりのヘリ当番でした。しかし、終日、雪雪/吹雪で、ドクターヘリは運休。函館から短期研修(4日間)に来ているドクターは一度も乗らずに、帰ることになるかもしれません。

 昨年度のデータを見てみると、1月がもっとも天候が悪く、出動要請43件のうち出動は14件で、未出動率は67%で、過去最高率でした。如何に天気が悪かったが分かります。今年も、それに匹敵する状況です。

 ドクターヘリ運休時はラピッドレスポンスカーが出動しますが、悪天候では車も走行できなくなる可能性もあります。先日の爆弾低気圧の際は、多くの国道など主要道路が閉鎖されました。
 ラピッドカーも、出動できない要件を決める必要がありそうです。

 雪は幻想的でロマンチックな面もありますが、一度、暴れると手が付けられません。

写真は、今日帰るときに救命センターの玄関前を撮ったものです。
救命センター玄関.JPG
救命センター看板.JPG
これは分かりにくいですが、救命救急センターと書かれた看板です。
雪は少し、小降りになっていました。
posted by 渓仁会救急科 at 01:23 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月24日

ホワイトクリスマス

 今日はクリスマスイブです。札幌は終日、雪で、手稲区は53p積もりました。
 街は綺麗なホワイトクリスマスですが、ドクターヘリは一日中運休で、格納庫内でお休みです。

image1.JPG  大通公園

 12月は天候がすぐれず、飛べない日が多く、出動件数も激減です。

 先日は爆弾低気圧で、各地に雪による被害が発生。
 昨年は北海道では、9人が亡くなるという災害となりました。

 猛吹雪やホワイトアウトの恐ろしさは、以前にも触れました(既に削除されていますが)。今年は、かなり気象庁も注意を呼び掛けていたせいか、被害は昨年ほどではありませんでした。

 道路も早期に通行止めとし被害はなかったものの、網走市は孤立した状態となりました。

 雪の降らない徳島県での雪害(雪による集落の孤立、停電など)の発生や、岐阜県でもいまだに停電が続いているところもあります。雪害対策も災害対策の一つとして、明確に位置付け、全国的に普及させることが必要です。



posted by 渓仁会救急科 at 23:28 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする