救急科ブログ
手稲渓仁会病院 救急科(救命救急センター)

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2016年11月15日

北海道救急医学会学術集会

石田です。

40回北海道救急医学会学術集会が帯広で開催されました。今回、僕は留守番役だったので、参加した研修医の山口先生・4年目の越前に記事をお願いしました。


研修医2年目の山口と申します。

「激しい頭痛を主訴とした急性心筋梗塞」の症例を経験したため、10月に帯広で開催された救急学会にて発表して参りました。当該症例は中年男性で、激しい頭痛を主訴に救急要請されたものですが、画像検査で頭蓋内病変は無く、心電図にてSTEMIを認め、緊急CAG/PCIとなったものです。文献検索をしてみると報告も稀であり、この度発表して参りました。発表に当たって岡本医師、大西医師に熱い指導を頂き、大変お世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


医学生の皆様へ

当院の救急科研修は非常に魅力的です。スタッフの先生が多く、非常に教育的であり、指導体制が整っています。また軽症から重症まで非常に幅広い症例を十分に経験できます。雰囲気も良く、勤務体制も整備されており非常に働きやすい職場だと感じます。手稲渓仁会(特に救急科)で鍛えられた頭と体を武器に、これからの医師人生を邁進して参りたいと思います。



こんにちは、越前です。

今回は先月帯広で開催されました北海道救急医学会地方会の報告です。


前日のヘリOJTを終えた後(悪天候のため出動は0件でしたが…)帯広へ。

上半期に立て続けに北海道を襲った台風の影響で、JRはトマム-帯広間は代行バスでの往来となっております。北海道はその前日より低気圧が吹き荒れ、道内は10月にして初雪という地域が多くありました。

幸い道中は路面凍結などもなく、21時頃帯広到着。


先に到着していた救急科大西先生、杉浦先生、若本看護師、2年目研修医山口先生と壮行会へ。3人いるメガネの真ん中が私です。酔ってますね。

 飲み会.tif


帯広といえば酪農のイメージですが、海産物も大変美味しい!

言うまでもなくジャガイモや肉、きのこなど山の幸も大変美味しゅうございました。


私はその後札幌医大救急医学講座の先生方と合流し、壮行会はしごへ。

次の日に向けて英気を養いました。


さて地方会当日。

 建物.jpg


石田先生から厳命されていたにも関わらず、緊張のためかテンパっており地方会の様子を写真に撮り忘れるという不始末。すみません!

私が発表した演題は「心原性ショックを呈したCO中毒の一例」についてでした。 CO中毒では意識障害などの症状のほか心筋障害もきたしうることは知られていますが、ショックになるほどの血圧低下をきたした報告はほとんどありません。さらに、この症例では酸素投与により速やかに心機能が改善しており心筋障害が可逆性であった点もポイントでした。


私を含め、皆無事発表を終えることができました!

その日の夜には札幌に帰ってきました。

指導して頂いた先生方、学会中病院を守ってくれていた先生方

ありがとうございました!



救命救急センター長の奈良です。発表した3人の先生(山口先生、越前先生、杉浦先生)は十分準備して良い発表だったと思います。発表と座長で参加の大西先生もお疲れ様でした。

私は今年4月の熊本地震に関連したパネルディスカッションで「熊本地震における北海道DMATの活動−避難所アセスメント」という発表をさせていただきました。地方会は我々が盛り上げていかなければならないので、来年以降もできるだけ多くの先生方の参加をお願いしたいと思います。

posted by 渓仁会救急科 at 16:17 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月26日

積丹

石田です。


積丹に行ってきました!!

積丹・・・読めますか?「しゃこたん」です。

読めた人は分かっていますよね。そうです、ウニで有名な場所です。

ってなわけで、ウニを目指して行ってまいりました。

札幌からだと小樽・余市を通過し、100km弱です。うん、はっきり言って近くはない。

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積丹ウニの漁の解禁は6月〜8月。札幌市民にとってウニは夏の食べ物なのです!!(にわか札幌市民なので、勘違いしてるかもしれません)


ところで、ウニは大きく分けて2種類あるって知っていましたか?

バフンウニ(赤ウニ)

バフンウニ.jpg

ムラサキウニ(白ウニ)

ムラサキウニ.gif

北海道で主に獲れるのは、キタムラサキウニと、日本で最も美味とされるエゾバフンウニ。積丹ではムラサキウニが多く、バフンウニは希少。もちろん値段もお高い。

前回はエゾバフンウニが不漁だったため、ムラサキウニの一択でした。今年は赤ウニ丼食べるぞー!!


9時開店のお店に、10時過ぎに到着。少し混雑していました。

赤ウニ丼は一日15食の限定です。・・・間に合ったか!??


石田「赤ウニ丼、まだありますか?」

店員「すみません、開店前に並んでいた人達の分で終わってしまいました。」

早い・・・早すぎるよ、赤ウニ丼( ノД`)シクシク…


気を取り直し、白ウニ丼をチョイス

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ウニ丼定食にすると、活ウニが付いていました。そこには・・・


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ムラサキウニ・バフンウニが1壺ずつ鎮座しておりました。

おお〜。左がバフンウニ様、右がムラサキウニさんです。


大満足で完食し、そのまま観光へ。

積丹半島の先端、神威岬です。

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展望台があるとのことなので、そこまで軽く歩くことにしました。

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ん?先端まで非常に遠いんですけど?異様にアップダウンが続くんですけど?



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ええ、片道30分も歩きましたよ。汗びっしょり。サンダルはおすすめしません。

景色は非常に綺麗でした。曇天だったため、残念ながら積丹ブルーはお預けでした。


海産物の宝庫、北海道。







posted by 渓仁会救急科 at 11:11 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

抄読会

石田です。


当科では、シフト制の勤務のため、スタッフ全員が揃う機会はほとんどありません。その全員が一堂に会する稀な日が、月に1回開催される、抄読会・スタッフミーティングです。

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救急科ローテーション中の研修医も参加し、なかなか盛況です。


抄読会では、担当者2人が「最近読んで気になった論文」を発表します。

今回の担当者は羽岡先生と大西先生でした。


羽岡先生はVojnosanitetski Pregledに掲載された、セルビア(!!)の論文を持ってきました。

えと・・・セルビアって?どこだっけ??

セルビア 地図.jpg

セルビアは地図でピンクの場所です。南東ヨーロッパに位置し、もとはユーゴスラビアに属していた国です。

論文のタイトルは「高齢者におけるベンゾジアゼピン中毒の影響」で、精神科専門医である羽岡先生らしいチョイスであったと思います。内容としては、同じ容量のベンゾジアゼピン系薬剤の内服であっても、高齢者では意識レベル低下が顕著に出やすく、合併症の発生率も高くなるというものでした。

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そらそうだよな〜。的な感想を抱く論文でした。

合併症(誤嚥性肺炎など)を予防するために、「フルマゼニルの頻回投与や持続静注を行った」という記載があり、そこは面白いと感じました。世界の色んな国で医学研究はされているのですね。


大西先生は、今年のJAMAに掲載された「小児の胃腸炎に対する、経口補水液vsリンゴジュースの治療成績について」でした。アメリカはトロントの研究で、外来を受診した胃腸炎の小児に対し、経口補水液とリンゴジュース、どちらかで外来フォロー。点滴の必要なく、無事に治療完遂できる率が高いのはどちらかというものでした。研究者としては、「リンゴジュースでも、経口補水液に比べて、そんなに悪くないんじゃないかな〜?」といった考えで、非劣性試験を組んでいますが、結果としては「リンゴジュースの方が経口補水液よりも治療の失敗が少ない」という衝撃的なものでした。乳幼児に対しては、摂取した水分の組成よりも、飲んでくれるかどうかの「美味しさ」が大事なのかもしれません。

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日本で発売されている経口補水液の代表格である、OS-1も、今年になって少しパッケージと風味が変わったそうですよ。一度試してみては?

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左の角ボトルが旧型。右の丸ボトルが新型です。


当科での研修を検討されている方へ

実際に経験し、得たものは他に代えが利きません。様々な症例に遭遇する、日々の勤務は非常に重要です。しかし、日進月歩の医学の世界。置いて行かれないためには、勉強も欠かせません。勤務だけに翻弄されることなく、自由な時間がとれることが大切だと考えています。当科では頭も体もバランスよくレベルアップ出来る、非情に良い環境だと思いますよ。興味ある方は、是非。


posted by 渓仁会救急科 at 10:55 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする